香港迷のおすすめ

超級香港迷インタビュー
フリーライター・池上千恵さん

海で心を浄化して、街で元気をチャージ!
香港の開運&癒やしのスポットへ

香港で日々の疲れを癒やしたい。元気をチャージして、運気だってアップさせたい!……そんなあなたにぴったりの街・海・島の開運スポットを、香港迷の池上千恵さんに指南していただきます。

にぎやかな街並みに絶品グルメ、キラキラとした夜景。香港の街や人々から元気をもらえるという人も多いはず。……ですが、実は香港の魅力は「海」にもあるんです! 周りを海に囲まれ、美しいビーチや豊かな山々が点在する香港は、日ごろ疲れたカラダやココロを癒やしてくれる場所。『空と緑のおもてなし 香港癒やしの半日旅』の著者であり超級香港迷の池上千恵さんに、開運&癒やしのスポットを教えていただきました。

気軽に行ける、街の開運スポット

――今日は「開運」や「癒やし」といったテーマで、香港の魅力をお聞きできたらと思っています。池上さんにとって香港とはどのような場所でしょうか?

香港は、私にとってパワーをチャージできる街で、元気を出したいときは、香港の街を歩きます。カラフルな通りを行き交うトラムを見たり、耳から広東語のリズムが入ってくるだけでも、街や人の活気を感じて元気をもらえるんですよね。反対に、気持ちをまっさらにしたいときは、自然や海を見に行きます。にぎやかなビル街から離れて香港の自然に浸るのも、私にとって素敵な時間なんです。
街と自然の両方が近くにある香港は、本当にすごい場所だなと思います。東京からでは、きれいな海を見に行くのもひと苦労だけれど、香港なら街からバスで30分も行けば、透明感のある水と白い砂浜のビーチがあるんですよ。しかも、ほとんどのビーチでちゃんとフリーwifiが使えるんです(笑)。

――街と海の両方を1度の旅行で気軽に回れるのはいいですね!

そうですね。街歩きは開運にもつながります。前提として知っておくとおもしろいのが、香港の人たちにとって風水がとても身近な存在だということ。どこのお家にも、玄関に風水グッズが置いてありますし、たとえば起業して事務所を構えるというときには、おかかえの風水師にどの地域のどちら向きの部屋がいいか、何月何日に事務所開きをしたらいいか、などを見てもらう人が多いようです。

ビルなどを建てる際には「龍脈」といって、山に住んでいる龍が海へと降りてくる道、つまり、いい気が流れるルートを重視しながら建築するようです。たとえば、中環(セントラル)にあるホテル「マンダリン オリエンタル香港」の海に面した駐車場は2階建てなんですが、あんな一等地なのに2階建てなんてもったいないなと思っていたら、2階より上は龍が通る道だから空けてあるそうなんですよ。

――龍脈の存在を知っているだけで、香港滞在がさらにおもしろくなりそうですね。ではここからは改めて、おすすめ開運スポットを教えていただきたいのですが。

まずは「街」からいきましょうか。定番だけど、開運といえばやっぱり文武廟(マンモウミュウ)。学問の神様と武術の神様がいらっしゃる寺院です。わたしの娘たちも学業成就しましたし、友人は就職がバッチリ決まって……私の周辺で目的を持って祈願に行った人は、ほぼ成就していて、本当に力があるなあと思いました。小さな空間にパワーが満ち満ちている感じなんですよね。ちょっと遠いですが、新界(New Territories)にもうひとつの文武廟があって、そこも古くて気が溢れている感じでした。お願いごともばっちり叶いましたよ。

――お参りはどのようにしたらいいのでしょう?

まずは文武廟の中で売っているお線香を買います。これがお賽銭代わりとなるのだそうです。お線香を捧げない場合は、お賽銭を入れる箱があるので、そこに気持ちを収めてください。お線香を買ったら火をつけて、右から順に神様の前で3本ずつ、お供えしていきましょう。寺院では地元の方が誰かしらお参りしているので、見よう見まねでOKですし、丁寧にお願いを伝えればそれでいいのです。

――街で買える開運グッズなどもありますか?

石のブレスレットなどは、お土産にもいいかもしれません。香港の人たちは、アクセサリー感覚というより、身を守ったり願いごとがあったりする場合に身につけているようです。親が子に贈る習慣もありますし、赤ちゃん用の小さなものも売っているんですよ。
私がしている翡翠(ヒスイ)のブレスレットは、志蓮浄苑(Chi Lin Nunnery)というお寺の売店で買ったものです。

このお寺では、きちんとお坊さんが祈祷した状態のものを売っていて、石の種類も豊富でした。石によってさまざまな役割があり、翡翠は安全祈願なんです。「なんでも願いが叶う」っていう各種パワーストーンをつなげたカラフルなブレスレットまでありますよ!

香港の海を見ながら、静かに心を癒やして……

――では、続いて「海」のおすすめを教えてください。

観光で行きやすいところで言えば、香港島の淺水灣(レパルスベイ)は、きれいなビーチがあっておすすめです。近くには色鮮やかな竜宮城みたいな天后廟(ティンハウミュウ)という寺院もあります。ここにある長寿橋を1度渡ると、7年寿命が伸びるとも言われているんですよ。

また、淺水灣のビーチから映灣園(インワンユン)というマンションが見えるのですが、この建物は「龍脈」を考慮して建てられたため、真ん中にぽっかり穴が空いているんです。

ここを訪れたら、そんな風景も一緒に楽しんでみてください。中環(セントラル)周辺からバスでアクセスできるし、何人かでタクシーに乗って行くのもいいと思います。近くにモールができて、おいしいご飯屋さんも入っていますよ。

――「街」「海」と紹介していただきましたが、「離島」に行くなら、どこがおすすめでしょうか?

比較的行きやすいのは、ランタオ島です。ここは人気の観光地でもあり、アジア最大級のブロンズ製屋外座仏である天壇大仏と、その隣にある香港最古のお寺、寶蓮寺(ポーリン寺)が有名です。

大仏までは268段の階段を上っていきます。また、お寺のレストランでは、お坊さんたちが作る精進料理も食べられます(事前予約がベターです)。

――天壇大仏まではゴンピン360というケーブルカーに乗っていくそうですが、頂上近くで遠くに大仏が見えてくる景色は圧巻ですよね。

そうそう。大仏から15分ほど歩いた山中にある「心經簡林(サムギンガーンラム)」にも、ぜひ行ってみてください。途中で野生の牛がのんびり歩いていたりと、のどかな風景が楽しめるのも魅力です。気の流れにあわせ、38本の木柱が「∞(無限大)」の形に配置されているのですが、このうち37本に般若心経が刻まれていて、1本だけには何も刻まれていません。これは仏教・道教・儒教で心の本質とされる「空」の状態を表しているのだそうです。

本の取材のために写真を撮りに行ったときは、たまたま一面に霧が立ちこめていて、とても幻想的でした。木柱がだいぶ年期が入っているように見えたのですが、調べてみたら2005年に完成したそうで、意外と歴史は浅かったです(笑)。

またランタオ島の西にある漁村、大澳(タイオウ)は昔ながらの水上家屋が今も残っていて、村の雰囲気もとてもいいんです。水上家屋を改装したカフェ「蘇廬 Solo」に立ち寄るのもいいですし、街から足を伸ばして少し遠出をしてみたいという人はぜひ!

――ありがとうございました。池上さんの近著『空と緑のおもてなし 香港癒やしの半日旅』には、「ここも香港なの!?」という自然や絶景がたくさん紹介されていて、香港のイメージがガラッと変わりますね。

香港は街の印象が強いですが、香港で暮らしているときに「香港の自然って、こんなにも表情豊かなんだ」って、改めてその魅力に気がついたんです。ビル街を離れて海や滝に触れることで自分を浄化できる気がするし、「また明日からがんばろう」って思えるんですよね。この本ではそうした癒やしスポットの数々と、そこへのアクセス方法をまとめてご紹介させていただきました。街ではもちろんおいしいご飯を楽しみつつ、ちょっと足をのばして半日トリップをしてみたい、そんな方々に読んでいただけると嬉しいですね。

池上 千恵

フリーライター。出版社勤務を経て6年香港に暮らし、観光情報ウェブサイトの専属ライターとして活動。日本に帰国した後も、年に3~4回は現地に通い続けている。著書に『香港女子的裏グルメ』(世界文化社)、『香港無問題』(JTBパブリッシング)、『空と緑のおもてなし 香港癒やしの半日旅』(誠文堂新光社)など。

ブログ:香港*芝麻緑豆:http://edokomomo.exblog.jp/
Instagrm:https://www.instagram.com/chieeikegamieee

掲載情報は、2019年4月時点の内容です。