香港入門

どれもハズレなし!『ミシュランガイド』常連の香港ワンタン麺紹介

美食の街・香港。挙げはじめたらキリがないほど、魅力的な食べ物で溢れているこの都市のなかでも、今回はB級グルメの代表格「ワンタン麺」を特集します。リーズナブルで、すぐに食べれて、おまけに美味しい! 香港には星の数ほどのワンタン麺店があるので、どこに行けばいいのか迷わないように、『ミシュランガイド』のビブグルマン(ミシュランが選ぶ、安くておすすめのお店)常連店を集めてみました。

屋台からはじまった『ミシュランガイド』の常連店「沾仔記」。巨大なワンタンに注目!

「沾仔記」は、香港に4店舗ある中で、中環(セントラル)には2店舗、威靈頓街(Wellington Street)と皇后大道中(Queen’s Road)にあり、威靈頓街店は、世界一長いエスカレーターとして有名な「ヒルサイド・エスカレーター」のすぐ真横という好立地。

メインメニューは「ワンタン麺」「魚のつみれ団子麺」「牛肉麺」の3種類。サイドメニューは「ゆで野菜」のみと、少数精鋭のメニュー構成が特徴で、麺はトッピング(ワンタン、魚のつみれ団子、牛肉)を組み合わせた二種盛り、三種盛りも可能。広東語、英語のほかに日本語のメニューも用意されているので安心です。

「ワンタン麺(招牌雲吞麵)」33HKD

肝心のワンタン麺は、やや大きめの器にたっぷりと麺が入っており、ワンタンも平均の2、3倍あるのでは!? という驚きの大きさ。具も詰まっており、海老のプリプリした食感を楽しめるなど、非常に満足度の高い一品です。

威靈頓街店のスタッフ、Cheeさんおすすめの食べ方は、れんげにチリソース、酢、こしょうを入れ、そこに麺をつけて食べること。チリソースはオーナーによる自家製で、「自製辣椒油」という商品名で店頭販売もしています。

現在のオーナーは3代目。もともとは大牌檔(ダイパイトン)と呼ばれる香港式屋台居酒屋のスタイルで祖父が開業し、いまにいたるそう。そんな「沾仔記」も、2009年からずっとミシュランガイドの常連店として、連日ビッグサイズのワンタン麺で、多くのお客さんを満足させています。

取材に応じてくれた、Cheeさん

  • スポット沾仔記(Tsim Chai Kee Noodle)
  • 住所中環威靈頓街98號
  • 電話番号2850-6471
  • 営業時間9:00〜22:00

高級海老を丸ごと使った、贅沢でプリプリのワンタン麺「麥文記麵家」

MTR佐敦(ジョーダン)駅C2出口から徒歩2分、白加士街(Parkes Street )で1958年から店を構えている「麥文記麵家」。こちらも現オーナーのLesley Makさんの父親が、もともと大牌檔として開業したお店だそう。

オーナーのLesley Makさん

「麥文記麵家」のワンタン麺の特徴はなんといっても、ワンタン一つひとつに高級海老のブラウンタイガーを丸ごと一尾使用していること! ひき肉など他の具材も使わず、海老本来の味とプリプリの食感を大切にしています。

「ワンタン麺(上湯雲吞麵)」36HKD

極細の麺は自家製でしっかりとしたコシがあり、スープはヒラメ、豚骨、ラカンカなどをベースにあっさりとした味わい。「スープはすべて素材からとっているので、調味料などを加えずにぜひそのまま召し上がってください。最後にスプーン一杯の酢を飲むと、消化を助けてくれるのでおすすめです」とLesleyさん。

麺が伸びてしまわないように、麺を上、ワンタンを下にして提供するのが基本

ワンタン麺のほかにも「南乳豬手」という南乳(豆腐に麹をつけ、塩水中で発酵させたもの。腐乳ともいう)に漬けた豚足も人気。柔らかすぎず、硬すぎない、絶妙な食感と、濃厚な味わいが、ワンタン麺とよく合います。

「南乳豬手」

昨年に続いて2019年もビブグルマンとして紹介された「麥文記麵家」。このワンタン麺のためだけに佐敦に足を運んでもいいと思えるほど、やみつきになる味です。

  • スポット麥文記麵家(Mak Man Kee Noodle Shop)
  • 住所佐敦白加士街51號地下
  • 電話番号2736-5561
  • 営業時間12:00〜0:30 無休

「キング・オブ・ワンタン麺」の孫が運営する名店「麥奀雲吞麵世家」

最初にご紹介した「沾仔記」の道向かいに店を構える「麥奀雲吞麵世家」。香港でもっとも歴史のあるワンタン麺店のひとつで(1920年に広州で創業、1968年に香港進出)、2010年以降、何度も『ミシュランガイド』で紹介されており、現在香港で9店舗を展開しています。

創業者のMak Woon-chiさんは、広州で「King of Wonton Noodle」と認められた人物で、その技術は孫の現オーナー、Mak Chi-mingさんに引き継がれています。

メニューにはさまざまな麺、スープ類が並びますが「世家雲吞麵 ワンタン麺」とあるのが、スタンダードな海老入りのワンタン麺。

「世家雲吞麵 ワンタン麺」43HKD

甘く、口当たりのよいスープは上品という言葉がぴったり。「海老の殻、干し魚、豚骨をじっくりと煮込んでつくっています」と話すのは、長年こちらに勤めているというPaulさん。

メニューには、日本語も添えられているので安心

ワンタンは一口サイズですが、海老がぎっしりと詰まっているので、満足感があります。30種類以上もあるフードメニューのなかでも、やはり「世家雲吞麵 ワンタン麺」がもっとも人気なのだそう。お箸と一緒に提供される豆皿に酢を注ぎ、そちらにつけながら食べるのもおすすめです。

こちらのお店の麺類は小ぶりサイズなので、もしお腹に余裕があるなら、「京都炸醬撈麵」もぜひ。こちらはピリ辛のジャージャー麺で、ワンタン麺とともに人気のメニューです。

調理場がガラス張りになっていて、外からも見えるようになっている

  • スポット麥奀雲吞麵世家(Mak’s Noodle)
  • 住所中環威靈頓街77號地下
  • 電話番号2854-3810
  • 営業時間11:00〜21:00 無休

Written by : HereNow編集部

『HereNow』は、株式会社CINRAが運営するアジアを中心とした新たなシティガイド。その街のクリエイターやエディターがメインに、今その都市で最もホットなスポットを、日・英・繁体字・タイ語・韓国語の多言語で紹介します。現在は、東京・京都・福岡・北九州・沖縄・台北・高雄・香港・バンコク・シンガポール・ソウルの11都市で展開しています。

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