堅尼地城〜海の記憶

賑わう街をひたすら西に向かってきた電車が大きく左に曲がると、
右手は公園、左手は地味で気の抜けたエリアとなる。
実は、この公園は20世紀最後に埋め立てられるまで海だったところで、
ここケネディタウンは海の景色を最後まで電車に楽しませてくれたところだったのだ。
電車も香港の街も、今では海との付き合いが稀薄になってしまったが、
ケネディタウンの終点直前で一瞬電車の真正面に海が見える。
ここ香港島の西の端で夕陽に染まる海を見るためだけに、
電車に乗ってゴトゴトとやって来るのも好い香港の想い出になるかもしれない。

線路西端で一瞬海と出会う。そのとき凛とした静けさ。

  子供、老人、おかあさん。ケネディタウンまで来ると街は生活感の塊となる。
 
かつて海と陸上交通の接点であったケネディタウン。今では高層ビルが海に迫り、街の機能も変わってきた。
原型の想像できないような不思議な形のビル。