ギャラリーを見る



 毎年旧暦の4月に、香港で最も盛大なお祭り長洲島『饅頭節』が行われます。全島から人々がくりだし、島全体が賑やかなお祭りムードに包まれ、のどかな島は華やかに一変します。

 『饅頭節』は悪霊の魂を鎮めると同時に島を疫病から救ったと言われる航海者の守護神「北帝」に感謝する為のお祭りと言われています。北帝廟前には高さ20メートル近い3本の饅頭の塔がたてられ、祭りが終わると縁起物として人々に配られます。この饅頭を食べるとその年は無事に過ごせると言い伝えられています。

 お祭りのハイライトは島のメインストリートをパレードする仮装行列。歴史上の人物や伝説の人物、テレビの人気者に扮装した5才から8才の子供達を棒人形のように高く持ち上げ、台に乗せてパレードします。愛らしい子供達が宙に浮いているかのような光景は、見物人に何か不思議な世界に迷い込んだ錯覚をおこさせます。

 2005年に行なわれた『饅頭節』では、27年ぶりに饅頭の塔に登って饅頭を取りあう行事「搶包山」が復活しました。饅頭の塔が倒れ多くの怪我人を出して以来、中止されていた行事の復活に、島民の熱いお思いが祭りの盛り上がりに感じられます。5月15日の深夜、ライオンダンス、爆竹で始まり、見物人の身守る中いよいよ27年ぶりの「搶包山」のスタートです。人々の歓声と興奮の渦の中、若者達は饅頭の塔に我先にとよじ登り、饅頭の争奪戦が始まりました。

 血気盛んなお祭り風景や仮装した愛らしい子供達をWEBギャラリー『長洲饅頭節』でお楽しみください! 2006年の『饅頭節』は5月1日〜6日(ハイライトのパレードは5月5日と6日の2日間に開催)に開催されます。香港ならではのお祭りを楽しむ旅、いつもと違う香港の旅を楽しんでみませんか!

 

■長洲島

香港島の西12km位置する面積僅か2.4平方kmのヘチマ形の島。香港島セントラルにある離島行きフェリーターミナルから普通フェリーで約40分、高速フェリーなら約25分で行けます。約2時間で島を一周できるほどの小さい島ですが何世紀も前から漁民が定住していて、今でも中国式のサイパンが行き交い、昔ながらの漁港風景を残しています。車の走らないのんびりとした島ですが、海水浴やトレッキングもでき、新鮮なシーフードも安く食べられるとあって人気のあるリゾートアイランドです。

PROFILE
写真家 永田幸子

神奈川県茅ヶ崎市生まれ。横浜市在住。
アマチュア写真家であった父親の影響を受け、40代になって写真を始める。1993年より、香港・マカオを中心に撮影を始め、おもに人々の暮らし、子供たち、風景を女性特有の視点で撮り続けている。温かみのある、そして生活感溢れる映像は新聞、雑誌、テレビ等のマスメディアの報道写真とはひと味違う香港・マカオを映し出している。
写真展「古都光彩」・「香港逍遥」・「澳門ーポルトガルの残照」・「香港・マカオ二都物語」・「路面電車香港風貌」その他グループ展多数
写真集「澳門ーポルトガルの残照」・「香港路面電車の旅」文/小柳淳

日本写真協会会員/日本旅行作家協会会員/横浜市国際交流協会会員

 

 

©Sachiko Nagata /Webギャラリー掲載の写真及び文章の無断転載を禁じます。