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☆映画も公開! 香港で大人気のキャラクター『マクダルとマクマグ』 Vol.18 ▼いよいよ3月11日(土)より、マクダル・ファンが待ちに待った映画『マクダル パイナップルパン王子』が、東京・渋谷ユーロスペースで公開されます。作者のブライアン・ツェーさん、アリス・マクさんは、2月上旬にプロモーションのために来日し、その折りのインタビュー記事などを雑誌等で目にされた方も多いはず。その中で映画のストーリーも少しずつ明らかになって来ていますね。 さて、今回は映画を見るに当たっての予備知識も兼ねて、香港の歴史について触れてみたいと思います。
香港の歴史といえば、多くの方が学校で習うのは「1898年イギリスの植民地、1997年中国へ返還」といった、非常にシンプルな内容ではないでしょうか? 映画『マクダル パイナップルパン王子』では、マクダルのママが青春時代を回想するシーンの中で、香港の古い町並みが出てきます。そのシーンがどの時代かは定かではありませんが、学校で習わない戦後の香港史を知ると、スクリーン上の風景もまた興味深いものになるでしょう。 映画ファンにとって戦後の香港といえば、まっさきに浮かぶのは「慕情」と「スージー・ウォンの世界」でしょう。これらは50年代から60年代前半にかけて、英国の植民地色が強い社会、一方で中国大陸からの移民が多く移住してきた時代の香港が舞台。60年代半ばは、ベトナム戦争に向かう米兵がワンチャイなどの港町にあふれ、60年代後半は、玩具や繊維などの町工場で働く人たちが力を付けつつあった時代です。66年ごろからは、文化大革命の影響などもあり、労働争議が頻発するなど、社会は騒然としてきます。そしてウォン・カーウァイの映画「2046」に画かれていた香港大暴動が1967年に発生。『パイナップルパン王子』に出てくる過去のシーンは、このあたりの時代を背景にしているように思える場面もあります。 70年代の香港は、映画でいえば「ブルース・リー」の時代です。海底トンネルや地下鉄が開通したのも70年代。現在の香港の摩天楼を構成する、高層ビル群やニュータウンも70年代から開発が始まりました。香港製品の輸入制限をとる国もあらわれ、産業構成も製造業から金融・通信へと移っていきます。そして80年代は、返還問題が主要なテーマに。このように、香港の戦後史は、つねにダイナミックに揺れ動いてきたのです「マクダルとマクマグ」シリーズの連載が始まったのは1991年。マクダルとマクマグは、こういった戦後史の中で生まれ、育った香港の人たちに受け入れられ、愛されてきたのですね。
さて、18回にわたって続けてきました「マクダルとマクマグの香港!」は今回で最終回。ご愛読、本当にありがとうございました。映画を見に行く前にもう1度「マクダルとマクマグの香港!」のバックナンバーを読み直し、充分予習してからお出かけください。これからも皆さんがマクダルとマクマグを愛してくださることを祈りつつ!
☆香港の情報が目白押し! 雑誌・テレビの香港特集 ★「relax」4月号(マガジンハウス)
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