2017 / 06 / 28 / Wed.香港入門

香港へ行ったらこんなの食べよう

美食の街・香港。ありとあらゆる食があふれていて、一体なにが「香港らしい食事」といえるのか、迷ってしまう人も多いですよね。香港の人々が日々口にする主な食の種類をざっと知っておけば、その先のお店探しも楽になるはず。心とお腹が満たされる食事のためのはじめの一歩、軽く学んで賢く押さえるベーシックな香港味はこちらです。

©池上千恵 / 香港の粥は、米粒がなくなるまで煮込む。丁寧に煮込まれた粥はとてもつややか

ミシュラン・ガイド香港・マカオ版2017版で三つ星を獲得したレストランは6つ。そのうちフォーシーズンズホテルの広東料理ダイニング「龍景軒Lung King Heen」は、香港版が創刊されてから6年連続で三つ星獲得しています。
三つ星とまではいかなくても、滞在中一度は行ってみたい名店とともにメリハリをつけて楽しみたいのが街角のローカルフード。中国料理の四大発明食「粥粉麵飯」は字の通り、おかゆ・米粉を使った麺、小麦粉を使った麺、ごはんのこと。これらを提供する店は大変多く、看板にそれぞれの品名を掲げた店がずらりと並ぶ通りもあるほどです。

©池上千恵 / 茶餐廳の食事はボリュームたっぷり。日替わりのメニューは壁に貼られています

また、どの街にも必ずある「茶餐廳(チャーチャンテン)」と呼ばれるカジュアルな食堂では、香港ならではのパンやサンドイッチ、ボリュームたっぷりの定食などが味わえます。冒頭の三つ星レストランで修業を積んだ點心師が開業したカジュアルな點心専門店は人気の衰えを知らず、触発されて點心が終日味わえる店が次々と誕生しています。點心を楽しむ「飲茶」は、本来朝から午後早めの時間までのものでしたが、香港の食文化もこの例のように時代にあわせて少しずつ変化しているのです。

食習慣にも少しずつ変化が。終日點心が食べられる店は今や定番に

豊富な「ストリートフード」にも惹かれます。対面で販売されるおやつ的なスナック類を総称して小食(シウセッ)といい、大人から子供まで、ちょっとお腹がすいたときに立ち寄ります。フィッシュボールをカレースープで煮込んだ咖喱魚蛋(ガーレイユウタン)や焼売、米粉を蒸して丸めた腸粉(チョンファン)は見かける率も高く、また試しやすい小食。昔は屋台で売り歩いたという伝統菓子も食べられます。ういろうのようなモチモチした食感の菓子・砵仔糕(ブッジャイゴウ)はひとつずつ小さな器で蒸し上げます。日本にもエッグパフという名称で上陸した雞蛋仔(ガイダンジャイ)は定番かつ人気の品。素朴なのに個性的な見た目なので写真映えもしちゃいますよ。

(左)©池上千恵 / 丸いものが咖喱魚蛋、白いものが腸粉。味が混ざったところがまたおいしい (右)©池上千恵 / 餅米粉と砂糖で作られる砵仔糕は、日本人にもどこか懐かしいモチモチ食感

星付きや高級なレストランは予約必須ですが、ローカルレストランはふらりと気ままに入れるのがいいところ。観光のスケジュールの合間に、お腹の具合と相談しながら、多彩な香港味を試してみてくださいね。

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Written by : 池上 千恵

フリーライター。出版社勤務を経て、約6年香港に居住。『香港路地的裏グルメ』『香港 無問題』『香港トラムでぶらり女子旅』など複数の関連著書を持つ。現在は年3~4回の訪港で生活感のある香港を探求し、雑誌・ウェブを中心に活動中。香港政府観光局公認『超級香港迷』(大の香港ツウ)として講演なども行う。
ブログ:香港*芝麻緑豆
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